イギリス1893年ヴィクトリアクラウンプルーフ銀貨NGC PF63
表面:ヴェールドヘッドのヴィクトリア女王。
刻印【VICTORIA. DEI. GRA. BRITT. REGINA. FID. DEF. IND. IMP.】
裏面:セントジョージの竜退治。
刻印【1893】
エッジ刻印【DECUS ET TUTAMEN ANNO REGNI LVI】
重量約28g、直径訳38mm、発行1329枚。
こちらのベールドヘッドのヴィクトリア女王には最愛の夫アルバート公への思いが込められています。
ヴィクトリア女王とアルバート公は、おしどり夫婦として有名ですが、彼はドイツ出身のためイギリスでの公的地位を何も持っていませんでした。
夫のアルバートを愛し、ドイツ出身であり格下のザクセン=コーブルク家であるアルバートを常に気にかけていたヴィクトリア女王。
王配殿下という地位を与えようとしますが、イギリス政治には馴染まないという理由で議会政治家たちの大半から反対にあいます。
それでもアルバートを支え、長年の思いを貫き、結婚17年後にしてアルバート公に【王配殿下】の地位が正式に与えられました。
しかしながら、1861年には夫アルバート公は病に侵され、42歳の若さでこの世を去りました。
彼の死によって深い悲しみに包まれたヴィクトリア女王はめっきりと表舞台に姿を見せなくなりました。
当時のイギリスでの服喪期間は2年でしたが、30年以上たった1893年でも彼女はベールを身に着け彼の死を偲び続けた姿がこのコインにも描かれています。
トーンダウンしており、薄いヘアラインも見られるが、それ以外はほぼストライクで希少価値が高いと見られます。
100年以上の時を経てグリーンとパープルの素晴らしいトーングラデーションとなっております。
彫刻の精巧さにも見入ってしまうのがありますね。
希少プルーフコインの1枚として必ずやふさわしい逸品となることでしょう。
NGCによりPF63の評価が付けられています。
118万円でのお取り寄せでございます。