イギリス1819年LIXジョージ3世クラウン銀貨NGC MS63
ベネディット・ピストルッチ氏が手掛けた初期のセントジョージの竜退治がレアな1枚です。
表面:月桂冠を戴いたジョージ3世の右頭像。
刻印【GEORGIUS III D: G: BRITANNIARUM REX F: D:】
裏面:セントジョージと竜退治。
刻印【.HONI . SOIT. QUI. MAL . Y. PENSE】
(フランス語でガーター勲章のモットー)
エッジ刻印【DECUS ET TUTAMEN* ANNO REGNI LX* 】
直径約37.6mm、重量約28.28g。
ラテン語の凡例は、表面に「ジョージ3世、神の恩寵により、ブリテン王、信仰の擁護者」、裏面にフランス語で「悪を考える者に悪を」、さらに縁に「統治59年の装飾と安全装置」と刻まれています。
ジョージ3世の在位期間は(1760.10-1820.1)で、それまでの王の中で最長でした。
治世初期の7年戦争からアメリカ独立戦争、ナポレオン戦争と戦争に追われた60年でした。
当時の造幣局長であり、ウェリントン公爵の兄でもあったウィリアム・ウェルズリー・ポールのお気に入りだったのだろう。
イタリアの彫刻家ベネデット・ピストルッチ氏によって彫刻されたこの銀貨は、当時の造幣局長ウィリアム・ウェルズリー・ポール氏の命により、流通のために銀行に送られる前に一枚ずつティッシュペーパーで包まれているという、輝かしい誇りをもって放出されました。
それまで英国造幣局ではイタリア人がチーフ・エングレーバーになることはできなかったのですが、ポール氏はピストルッチ氏を名実ともにチーフ・エングレーバーとし、コインの両面に彫刻家の名前を大きく記したそうです。
魅力的な色調、トーンを持つ1枚です。
実質的に打たれたままの状態でNGCによりMS63の鑑定が付けられています。
118万円でのお取り寄せでございます。