アメリカ地方銀行の倒産と財務省現金の減り方がすごい


シリコンバレー銀行の倒産に続きシグネチャーバンクやファストリパブリックなどの破綻が報じられていますが、全銀行の株価が全て大幅に下がり真っ赤になりました。パックウエストの株価半分以下を筆頭にウエスタンアライアンス、ファーストホライゾンなどが下げの上位に来ています。また右のグラフは財務省の現金の減り方で昨日1日で20億ドル(2700億円)減少し2日間で100億ドル(1兆3500億円)の減少、残りは215億ドル(2兆9000億円)になった、というものです。いかにアメリカ国民が銀行に金を置いとけないか、恐怖に慄きながら引き出しているか、ということが見て取れます。この傾向はこれが終わりではなくはじまりのホンの一端であるかもしれません。現行のアメリカドルは金銀に裏打ちされていないため、ブリックス諸国のものを買うことができません。ブリックスはすでに金銀で裏打ちされた通貨での取引が始まっていますので、紙に刷った信用のないお札では原油やガスは買うことができません。すでにEU内でもドイツやイギリスはこっそりルーブルや中国元で取引をしていて、ドルを使わない貿易体制ができているようです。一昔前はカダフィーやフセイン、ケネディなどは中央銀行のドルを使わない、ということで暗殺されましたが、ようやく変わってきたというところです。彼らは名君でした。ドルの支配者の嘘によって貶められただけというのがわかってきています。さて、このアメリカの状況は日本には影響するのでしょうか?リーマンの時も御用学者は影響しない、と言い切っていましたがとんでもない影響がありました。彼らは今回も影響がないというでしょう。アメリカの例では財務省の現金が底をついた時にどうなるか?次の月曜日から毎日100億ドルづつ引き出されたら3日目には現金がありません。引き出し停止しか手がないでしょう。またもし現行ドルの破綻が知れ渡ると、一気に実物資産の高騰が勃発します。金は過去最高値を更新し、銀も26ドル/1オンスと過去最高値に近づいています。そして日本も同じようになった時にどうするかを考えておくのが賢明ではないでしょうか?