神聖ローマ帝国トランシルバニア1696年レオポルト1世ダカット金貨 NGC MS65最高鑑定
神聖ローマ帝国の皇帝で、超良血血統であり名家ハプスブルグ家のレオポルト1世の金貨をご紹介します。
表面:月桂冠を戴いたレオポルト1世の右胸像。
刻印【LEOPOLD. D. G. R. I. S. A. GER. HV. BO. Rx.】
裏面:王冠を戴く皇帝鷲。トランシルバニアアーム
刻印【DVCAT. NOV. (K V) TRANSYLV:1696】
重量3.45g。
レオポルト1世は有名な「ハプスブルクの下唇」を持っている人物で、当時の記録には「陛下は、突き出た巨大な下唇をお持ちであられる。陛下のお言葉は必ずしも明瞭とは限らない。突き出た下唇によりお言葉が閉ざされてしまうのだ」と残されています。
コインの肖像にも下唇が突出しているのが分かります。
また、レオポルト1世は皇帝のみならず、優れた作曲家でもあり、バロック大帝とも呼ばれ、教会音楽だけでなく、アリアやバレエ音楽まで多岐にわたり好んだそうです。
治世中は三十年戦争で衰退した領土を受け継ぎ、全盛期のフランスとオスマン帝国に圧迫されて苦戦を強いられましたが、後にオスマン帝国からハンガリー・トランシルバニアを奪取して東に領土を拡大、ハプスブルク家の大国復興の足がかりを築きました。
NGCによる総鑑定数はたったの2枚で、こちらはトップグレードにあたるMS65でございます。
非常にシャープで繊細な1枚です。
548万円でのお取り寄せでございます。