イギリス1831年ウィリアム4世戴冠ゴールドメダルNGC PR62UCAM
「船乗り王」という愛称で知られたウィリアム4世戴冠ゴールドメダルのご紹介です。
「ウナとライオン」や「スリーグレイセス」などで知られる、巨匠ウィリアム・ワイオン氏によりデザインされました。
表面:ウィリアム4世の右頭像。
刻印【WILLIAM THE FOURTH CROWNED SEP:8 1831.】
裏面:アデレード王妃の右頭像。
刻印【ADELAIDE. QUEEN CONSORT. CROWNED SEP: 6 1831.】
直径33mm、重量27.42g
モチーフであるウィリアム4世は長兄ジョージ4世の後を継ぎ、即位しました。
ウィリアム4世は15人きょうだいの三男として生まれたため、王位継承権からはだいぶ遠く、兄たちほど期待をかけられることはありませんでした。
そんな境遇で育ったせいか、ウィリアム4世はとても自由奔放な性格だったそうです。
即位することが決まった後、戴冠式などどうでも良い、と言い始め側近を慌てさせましたが、華美にしないことと倹約を条件に戴冠式を行うことを渋々受け入れます。
当時65歳という高齢の新国王は、侍従も連れずにロンドン市内を度々散策して回り、国民と気さくに話したり、握手をしたり、と倹約家の王様として国民からの人気が高かった人物です。
またメダルの肖像画を見ても分かるように、国王と王妃は27歳の年齢差があります。
酒好きバツイチ10人子連れのウィリアム4世と由緒正しいお嬢様のアデレードとの結婚は多くの人から心配されたそうです。
周りの心配をよそに、国王夫妻はとても仲睦まじく、アデレード王妃はウィリアム4世の10人の連れ子を我が子のように大切に育て、良き伴侶として夫と共に英国を支えた逸話が残されています。
アデレード王妃との間にも子どもが生まれましたが、いずれも幼くして亡くなったため、ウィリアム4世の子孫が王位に就くことはありませんでした。
65歳という高齢で即位し、短い在位期間を経て、王位はこの後若きヴィクトリアに受け継がれていきます。
NGCにより8枚のみ鑑定されており、こちらはトップ2グレードにあたります。
378万円でのお取り寄せでございます。