イタリア ベニス1750年頃20ゼッキーニ金貨
イタリア ベニス1750年頃20ゼッキーニ金貨です。
中世のイタリアではゼッキーノという重さの単位が使われていまして
ヨーロッパでいうダカットと同じ重さです。
国や地域を超えた貿易の決済手段としてダカットやゼッキーノが使われました。
ダカットとゼッキーノが少し違うのは、金の含有率がわずかに違います。
ダカットは0.986ほどが多いですが、ゼッキーノはほぼ純金0.999です。
イタリアの州(国家)の中でも特にベネチアは大型の金貨が多くて、
ゼッキーノの単位としては1/4ゼッキーノから105ゼッキーニまで発行しています。
最大の105ゼッキーニは重さ367.41g、直径79mmという超大型です。
大きな支払いの場合、こういう大型の金貨でないとややこしかったかもしれません。
さて、この個体は20ゼッキーニ金貨。
当時のベネチアのドージェ(元首)ピエトロ グリマーニが聖マルコにひざまづいています。
片面はキリストがマンドルラ(アーモンド型の光)の中で20個の星に囲まれて
こちらを向いています。
重さ69.96g、直径50mm
Rが5つ付く超レアな金貨です。