イギリス 1887年　ビクトリア女王 5ポンドプルーフ金貨 PR64 Cameo NGC オークション
オークション日：2021年8月19日

Joachim E. Boehm作。裏面にB.P.イニシャルのないタイプの作品です。
このコインは、古典的なブリティッシュ・プルーフの中でも非常に稀なタイプであり、 最近の販売記録や認定数を調査すれば、その希少性は一目瞭然です。 現在までにNGCとPCGSで合計11枚が鑑定されていますが、 過去20年間にオークションブロックを通過したのはそのうち3枚程度だと思われます。
元Douglas-Morris, Lady Duveen版のコインを2等級ポイント上回っており、NGCではウルトラカメオの指定を受けた1枚に「勝って」います。
裏面のディテールは彫刻的としか言いようがありません。
ドラゴンを踏みつける聖ゲオルギウスのシーンは、隣のフィールドの深い彫りの中にはっきりと浮かび上がっており、 その効果はミントフロストがたっぷりとコーティングされていることでより強調されています。
1897年6月のNumismatic Circular誌に掲載されたスピンクの定価表には、 「最終的に金型を硬化する前であるため、作家のイニシャルが打たれていない」（2273ページ）とだけ記載されていました。
しかし、プルーフのフルセットが知られていることから（サザビーの1906年5月のC.E.G.マッカレル・コレクションのセール、ロット294、セントジェームズの2010年12月のオークション16、ロット193を参照）、単なる金型の概念を超えた目的があったと考えられます。
いずれにしても、多くの英国製金貨のコレクターにとっても、非常に興味をそそられる逸品です。

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