古代ギリシャ マケドニア スターテル金貨NGC MS★打刻5/5、 表面状態4/5
紀元前336〜323年に発行された、アレキサンダー大王の金貨のご紹介です。
この金貨は大王が行った「東方遠征」に際して発行されたものと考えられ、大変美しい状態で残された希少な古代金貨です。
表面:知恵と戦いの女神アテナ神
裏面:勝利の女神、ニケ神 (スポーツブランド「NIKE」の語源)
刻印【ΣIΛEΩΣ AΛEΞANΔPOY】【MI】
重量8.59g、直径約17mm。
表面には知恵と戦術を司る女神アテナの横顔が打ち出されています。
頭部には大蛇をデザインしたコリント式兜を被り、その下からは美しく整えられた巻毛が出ています。
このアテナ女神像は、当時アテネのアクロポリスに存在した巨大青銅像「アテナ・プロマコス」を手本にして作られたとされています。
古代アテネの名匠フェイディアスが手掛けたアテナ女神像は当時から名高く、全ギリシャ世界で通用させる金貨の意匠としても採用されました。
裏面には勝利の女神ニケが表現されています。
大きな背翼を広げたニケ女神は右手で勝利者に捧げる月桂冠を持ち、左手で「ステュリス」と呼ばれる古代海軍の帆柱を支えています。右端には発行者アレキサンダーの名を示す「ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΥ」の銘が刻まれています。
NGCにより【MS★、打刻5/5、表面状態4/5】の素晴らしい鑑定が付けられています。