スペイン領チリ1817/8年フェルナンド7世8エスクードNGC MS64
スペイン王フェルナンド7世(在位1808、1814〜1833年)の8エスクード金貨のご紹介です。
スペインの植民地チリで発行され、造幣局(ミント)はサンティアゴです。
NGCによる鑑定はたったの18枚で、その中でもトップはMS65、こちらはトップ2グレードのMS64という素晴らしい評価を得ています。
表面にはフェルナンド7世が軍の月桂冠をいただいた左頭像です。
裏面の中央にハプスブルグ家の盾の紋章が描かれています。
ハプスブルク家は一時の勢いがなくなってきたとはいえ、広大な土地を治めていました。
よって、紋章もいろいろな地域のものがたくさん描かれています。
また盾を囲んでいるものは、スペインの最高勲章である金羊毛勲章(the Order of the Golden Fleece)です。
15世紀に制定された、歴史ある勲章です。
チリは南米西部沿岸に細長く横たわる国で、1818年にスペインから独立しています。
こちらは独立直前に発行された稀少な1枚です。
鑑定数も少ないながら、市場にはほとんど出回りません。
ちなみに独立後にチリで発行されたコインのデザインは全て、表が自由の女神、裏は国章へと変化しています。