イギリス1935年ジョージ5世戴冠25周年ゴールドメダル MS61
現在のイギリス王朝、ウィンザー朝初代君主であるジョージ5世、第一次世界大戦やロシア革命につづき大戦後もアイルランド独立戦争や世界恐慌など戦乱を国民と乗り越え、経済対策を行いながら、立憲君主制下の国王として君臨しました。
1921年(大正10年)にイギリスを訪問した昭和天皇にも立憲君主制の在り方について語り影響を与えたと言われています。
王太子時代のジョージは1901年ヴィクトリア女王の死後、父のエドワード7世が即位したことにより、王位継承権1位となります。
国事関係の書類にも接することになりますが、スピーチを書くのが苦手でした。
そこで妻メアリーの助けをかりながら、王太子としての体裁を保つようになります。
こうした経緯から、メアリー自身も国事に関与し始めます。
ジョージはメアリーを伴い、オーストラリアやカナダなど植民地を歴訪します。
メアリーはエドワード7世からも信任を受け、国事などで助言するようになりました。
王太子時代から国王となってからもメアリー王妃は内政を支え続けていたそうです。
またメアリー王妃と共に戦地や野戦病院などを訪れるなどしたことから、【国民と戦う国王夫妻】として敬愛されたと言われています。
そのため、ジョージ5世の戴冠記念金メダルは表面に王冠をつけたジョージ5世、裏面はメアリー王妃がデザインされています。
こちらのメダルはジョージ5世の在位25周年を記念して1935年に発行されました。
ロイヤルミントから金メダルは247枚のみの発行。
クラウン銀貨も発行され、こちらは約715,000枚発行されています。
直径32mm、重量22.83g
両面共に、Percy Metcalfe氏によってデザインされました。
表面:ジョージ5世とメアリー王妃
彫刻【VI MAII MCMX MCMXXXV】
VIA MAII MCMX(1910年のローマ数字) MCMXXXV(1935年のローマ数字)
即位した年1910年とシルバージュビリー記念の1935年
ジョージ5世の襟元、彫刻MCMXXXVのXとVの間にPMのイニシャル。
裏面:ウィンザー城
彫刻【STET FORTUNA DOMUS】幸運を家に残しましょう、という意味が彫られています。
ウィンザー城の右横、彫刻DOMOSのSの左横にこちらもイニシャルPMと彫ってあります。
NGCによりMS 61の鑑定がついており、とてもレアな1枚です。
52万円でお取り寄せできます。