ドルの価値が下がっているのはなぜか?


欧州やアジアの主要国の多くは、COVID-19パンデミック問題を米国よりもはるかにうまく処理してきました。
そのため、現在、これらの国々の経済は回復モードにありますが、米国ではパンデミックの数が増加し続けています。
これらの国の多くは、ビジネスや市場を開放しています。
世界の金融市場はこれを回復と見ており、その通貨は米ドルに対して力を増しています。
金の価値は世界的なものであり、アメリカ人の多くは米ドルで価格を見ています。
つまり、過去7週間のゴールド価格の300ドルの上昇のうち、100ドルは米ドルの下落の結果なのです。
多くのエコノミストや市場アナリストは、現在の状況からすると、米ドルインデックスが90を簡単に割り込む可能性があると考えており、金価格はさらに3.5%、70ドル上昇する可能性があると見ています。

米国では、議会とホワイトハウスは、COVID-19パンデミックの次の支援法案の内容を巡って戦いを続けています。
民主党によると、支援金総額は2兆ドルに落ち着いたように見えますが、支援内容は未だ協議されています。
議員が合意に至った場合、この2兆ドルが金価格に影響を与えるもう一つの起爆剤となるでしょう。
政治家が支援内容をめぐって議論している間、米国の連邦準備銀行(Federal Reserve System:米国の中央銀行制度)は世界の金融市場にドル価格の流動性を示し続けており、これもドル安の一因となっています。