ドイツ1890年ベルリン射撃祭ゴールドメダルPCGS SP63


ドイツでは6月から夏にかけて全国各地でSchüzenfest(シュッツェンフェスト)という伝統的な射撃祭が開催されます。
ドイツは歴史的に中央集権国家ではなく、各地方が諸候によって独立し統治していた地方分権だったため、中世の時代より自分たちの地域は自分達で守るという習わしからこの射撃祭が続いているそうです。
このお祭りはSchüzenverein(射撃協会)やSchützenbruderschaften(射撃兄弟団)により構成され、年に一度射撃コンテストがあります。
射撃コンテストでは主に木製の鷲を標的にして射撃し、誰が一番上手かを競い合い名手を選びます。
この射撃コンテストで勝ち抜いた一番の名手はSchützenkönigシュッツェンケーニッヒという射撃王に任命され、シュッツェンフェストの代表として射撃女王と一緒に一年間活躍することになります。
また射撃王はキリスト教信者であるということ、そしてお祭りの時に自宅をお城のように装飾して開放し、参加者を全員招待するということが条件になります。
ですから現実的にも経済的、人柄が余裕のある王様が選ばれるのが理想なようです。
このようにキリスト教が中心となったドイツ人同士の地域密着型の射撃祭は伝統を守るのみならず、地元のふれ合いを大切にしたドイツの文化と言えるでしょう。
現代でも続いており、年代別に分かれて射撃祭が行われ、小さな子どもも参加できるため幼い頃から伝統的な行事として親しまれています。
大きさは33.3mm、重さは16gで、射撃王が熊の絵柄の入ったマントを腕にし、銃を構えています。
裏面には王冠を載せたカタジロ鷲が左を向いている、とても斬新なデザインです。
PSGS SP63のグレードがついています。
60万円でお取り寄せができます。
https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000000633