アテネ アッティカ地方 紀元前515〜510年頃 テトラドラクマ銀貨 オークション
アテネ アッティカ地方 紀元前515〜510年頃 テトラドラクマ銀貨 オークション
オークション日:2025年6月15−16日
推定価格: 30,000スイスフラン(CHF)
最低入札額: 24,000スイスフラン(CHF)
表面: 右向きのアテナの頭部が描かれております。アッティカ様式の兜をかぶり、兜の頂部には小さな粒状の飾りが並んでいます。
裏面: 右向きに立つフクロウ(正面を向いた頭部)が刻まれています。
右下にはオリーブの枝(5枚の葉)が配置され、全体が凹んだ四角形の中に収められています。
この銀貨は、非常に珍しいものとなっております。
鋳造が丁寧かつ中心に正確に配置されており、優れたデザインと魅力的な色調を備えています。
やや多孔質の質感が見られますが、全体としては極めて良好な状態です。
この貴重な銀貨は、アテネの「フクロウ銀貨」が誕生した初期の頃に鋳造されたもので、デザインがまだ完全に確立されていない時期のものです。
通常、裏面の左上にオリーブの枝を配置し、右側に民族名を記す形式が標準とされていましたが、この銀貨では配置が逆転しております。
このデザインは美的観点からも優れており、フクロウが右側に移動し、民族名のための広いスペースが確保されています。
オリーブの枝が地面に置かれている点も特徴的で、このデザインは古代アテネのテトラドラクマ銀貨の初期設計に関する試行錯誤の名残といえるものです。
(Silver, 23 mm, 16.91 g, 3 h)
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