オーストリア1719年(ND)カール6世 2ターラー銀貨 NGC MS62
表面:カール6世の右胸像。
刻印【CAROLUS VI D G RO IMP S A G H H B REX 】
裏面:王冠と双頭の鷲。ハプスブルク家の紋章。
刻印【ARCHIDVX AUSTRIÆ DVX BURGVNDIÆ COM TYR.】
カール6世はハプスブルク家最後の皇帝として知られ、同時にハンガリー国王、ボヘミア国王でした。
レオポルト1世の次男で、マリア・テレジアの父、マリーアントワネットの祖父にあたります。
またフランツ2世は曾孫、フランツ・ヨーゼフ1世は来孫、オットー・フォン・ハプスブルクは雲孫。
1711年兄である皇帝ヨーゼフ1世が天然痘で崩御し、兄に息子がいなかったため、カール6世が神聖ローマ皇帝として即位します。
カール6世は最も神聖ローマ帝国を広げた実績者で、ハプスブルク家最後の男系男子であり、狭義にはハプスブルク家最後のローマ皇帝です。
男系の後継者に恵まれず1713年に国事詔書(プラグマティッシェ・ザンクツィオン)を布告しました。
1720年以降は長女マリア・テレジアに家領を継承させるためにドイツ諸邦や周辺国に対し、外交的譲歩に励みました。
NGCによる総鑑定数は41枚のみ。
こちらはトップ3グレードにあたるMS62の評価を得ています。
93万円でのお取り寄せでございます。
国事詔書とは・・・。
年代を特定せず固有名詞として使われる場合は今回の1713年を指します。
神聖ローマ皇帝カール6世が、オーストリア大公位とハプスブルク家の領土を永久不可分とし、女系子孫の相続権の保証を取り決めたものです。