古代ギリシャマケドニアBC340-328フィリッポス2世スターテル金貨 NGC AU 4/4 Light Marks
古代マケドニア国王フィリッポス2世スターテル金貨は紀元前4世紀に古代ギリシアのマケドニア王国で発行された金貨です。
フィリッポス2世は紀元前359年から紀元前336年までアルゲアス朝マケドニア王国の君主として在位した国王です。マケドニアはギリシアの北方にあった国で、ギリシアの弱小国でもありました。
そんなマケドニアにフィリッポス2世は改革を施し、バルカン半島の金鉱を手に入れ金貨を発行し財政を豊かにした上でギリシア本土を侵攻して圧倒的勝利をおさめた君主でもあります。
表面:月桂冠を戴く光明神アポロの横顔像が打ち出されています。当時、マケドニア王国はアポロの神託で知られるデルフォイの隣保同盟に二議席を有していました。金貨の表面に表現されたアポロ神は、マケドニア王が神によって庇護されていることを示すと共に、王国の権威を高める意匠でもありました。
裏面:レース用のビガ(二頭立て馬戦車)を走らせる戦車乗り。
右手にケントロン、左手に手綱を持っています。
下部には発行者フィリッポスの名銘「ΦΙΛΙΠΠΟΥ」が刻まれています。
このデザインはBC352年(またはBC348年)のオリンピア競技祭で、マケドニアの選手が戦車競走で優勝した場面を表現しているとされています。
フィリッポス2世のスターテル金貨は世界的に見ても、状態の良いものが大変少なく希少価値の高い金貨です。
青年神アポロの巻毛の短髪や月桂冠、ふっくらとした若々しい頬、生きているような目など、非常に細かい部分まで確認できます。
裏面のビガの躍動感も素晴らしく、芸術的な造型です。
178万円でのお取り寄せでございます。