古代ローマ198-217年カラカラ帝アウレウス金貨NGC AU5/5 5/5
表面:月桂冠を戴いたカラカラ帝の右胸像。
裏面:オリーブの枝と逆さ槍を持ち、ヘルメットに右足をかけ、左に立つマルス。
刻印【PONTIF TR P VIII COS II】
重量7.26g。
ローマ造幣局発行。
魅力的で光沢のある作品で、古代コイン・コレクションのドラマチックな目玉となるでしょう。
カラカラ帝(Caracalla)は、198年から217年までローマ皇帝です。
本名はルキウス・セプティミウス・バッシアヌスですが、カラカラという名のマントをしばしば着用したことから「カラカラ」と呼ばれるようになりました。
カラカラ帝は、AD196年にカエサルの称号を与えられ、その2年後のAD198年に10歳の若さでアウグストゥスの位に昇り、父と共同皇帝に任命されました。
198年から211年にセウェルスが死去するまで、父とともに統治。
カラカラ帝は、実の弟ゲタ帝と帝国の主導権を争い、母が用意した和解の場で弟を殺害する凶行に及び、その後ゲタ帝に好意的であった貴族や元老院議員など多くの重臣を処刑しています。
そのためローマ史上に残る暴君として記録されています。
一方で全属州民にローマ帝国の国民としての権利と義務(市民権)を与えるアントニヌス勅令を決定し、結果的にローマ領内における民族・人種による出自差別を撤廃したことでも知られています。
このコインには、勇猛、男らしさ、優越感、勇敢さ、誠実さ、功徳といった、ローマ人の美徳(ヴィルトゥス)理解に内在する理想を身にまとっている少年時代のカラカラ帝が描かれています。
NGCによりAU 打刻状態5/5、表面状態5/5の評価を得ています。
520万円でのお取り寄せでございます。