メキシコ1947年50ペソ金貨PCGS MS66
スペインからの独立100周年を記念して発行された50ペソ金貨のご紹介です。
デザインから「勝利の女神」コインと呼ばれています。
スペインからの独立100周年祝いで1921年から10年間鋳造され、あまりの人気で再び1943年から再鋳造されました。
表面:月桂冠を右手に、開放の意味を持つ鎖を左手に持った勝利の女神の立像。
女神の背景に描かれた山はポポカテペトル山とイシタクシワトル山です。
裏面:サボテンの上に鷲のデザイン。
こちらはアステカ伝説を表しています。
刻印【ESTADOS UNIDOS MEXICANOS】
エッジ刻印【INDEPENDENCIA Y LIBERTAD】
日本語訳:独立と自由。
デザインはEmilio del Moral氏によるもの。
直径約37mm、重量約41g。
メキシコ造幣局発行。
「La Casa de Moneda de Mexico (The Mexican Mint)」
発行枚数 309,000枚。
鋳造期間は2回に分けて行われました。
1921年〜1931年の第1期と1943年〜1947年の第2期です。
リストライク(Restrike) は1949年~1972年まで、1947年付けで400万個弱が作られたそうです。
NGCやPCGSでは【Restrike】として鑑定・表記されています。
独立100年を記念して、1921年から発行されたメキシコを代表する大型金貨です。
重量感あふれたその美しいデザインはコレクターならずとも目を惹かれます。
1910年スペインとの独立戦争開戦記念でメキシコ市内には「独立の天使」の銅像が設置されています。
【El Angel de la Independencia(The Angel of Independence)】と呼ばれ、ギリシャ神話勝利の女神様「ニケ」になぞらえて建てられた約7mの銅像はとても美しく圧感です。
メキシコにとってスペインからの独立は、勝利の女神を意味するとても大きな歴史の1ページとして現代にまで語り継がれています。
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