負けたオークション/アン5ギニー 1713年MS61 / 1706年AU58 / 1709年AU58+


今回も5ギニー金貨の底力にはたまげました。
代理で入札させていただいていたアン女王の5ギニー3枚は全く届かない価格での落札結果と相成りました。
1706年AU58は1584万円  
1709年AU58+は2178万円 
1713年MS61は2376万円 の結果が出て、依頼していただいた価格の25%〜45%アップという恐ろしいプライスが付いてしまい、それが今後の指標になります。
アンのMS61には思い出があって、5年ほど前に東京のお客様に現物をお見せしたことがあります。
その方はウイリアム3世の1701年ファインワークスMS63をお持ちでしたが、アンも欲しいということでした。
当時1400万円ほどでしたが元々彼女のコインは金貨、銀貨共にプレスが強くなくはっきりした輪郭ではないものが多いのです。そのMS61もモダンコインのようなくっきりとしたものではありませんでした。
ただ状態はMS61のグレードが伊達に付いているわけではなく、素晴らしいコインでした。
私もお客様に強くはお勧めしないタチなのでこの商談はボツになりました。今回は1713年なのでその時の5ギニー(1712年)とほぼ同じです。その時より原価で1000万円ほど価格が上昇したことになります。
その時も余裕があれば欲しかったのですが、いつも余裕がありません。
タイムマシンで戻って手に入れたいと思うのは、こういう数字が毎日思い出されるからでもあります。