英国 1860年 ヴィクトリア PR66 Deep Cameo PCGSオークション結果
英国 1860年 ヴィクトリア PR66 Deep Cameo PCGSオークション
オークション日:2023年6月28日
開始価格:30,000英ポンド
結果:unsold
表面:左向きのヤングヘッド(若い頃)の肖像です。 裏面:王冠をかぶった盾が十字型に配置されています。 3~5例しか存在しないと考えられているため極めて希少なコインです。 肖像画と盾に 強くつや消し加工が施され、鏡のような光沢で輝いています。 ドイツのアドルフ・ウェイルは、1860年と1887年のヴィクトリア女王の後期ヤング・ヘッドと 初期ジュビリー・ヘッドのコインのために、一連のパターンを作成した立役者です。 これらはすべて、ニュルンベルクのラウアー社によって彫刻され、打刻されました。 ヴィクトリアの肖像画は、1837年から使用されている英国王立造幣局の彫金師長である ウィリアム・ワイオンによる古典的なものからわずかに変更されています。 この年のコインでは、裏面に古典的だが華麗な十字架が描かれ、 その片方の盾にウェイルが「帝国の動物」として象、アザラシ、カンガルーを挿入しました。 これらの図柄は本国とイギリスの植民地や支配地で使用されることを意図したものだと示唆されています。 円形の盾に深く刻まれた美しい裏面には、内側を向いた帆立貝(オープン・フィールドの各角に2つずつ)が描かれ、 一対のバラ、アザミ、シャムロックがデザインのバランスをとっています。 中央には繊細な四つ葉の花があり、その両端はちょうど盾のポイントに触れており、 それぞれの盾の上には王冠が乗っています。 全体として、見事な統一感のあるモチーフであると言えるでしょう。 またコインの中の文字は全て英語で書かれています。 よくあるラテン語の省略された文字は自国起源であり伝統ですが、これも世界的な意図を示唆していると言われています。 ウェイルの図柄は王立造幣局から公式の地位を与えられることはなく、おそらく1904年末にはすべて鋳造されていたと思われますが、 ヴィクトリアとその時代を讃える精巧な図柄として、1世紀以上にわたってコレクターに受け入れられてきました。 このロットは、貨幣の宝としか言いようのないものを手に入れる極めて稀なチャンスです。 見積: 37,500 – 42,500英ポンド