ストラディバリウス ダ・ヴィンチが20億円で落札
出品して出品した年以上前におく
ニューヨークのオークションハウス Tarisioが主催したヴァイオリンの名器、ストラディヴァリウス1714年Da.Vinciが先ほど
落札されました。ハンマーは1500万ドル強、日本円で20億円以上になります。
私、桃谷もヴァイオリンは50年以上弾いていましてイタリアの古い楽器にはすぐに目が行ってしまいます。
ヴァイオリンは偽物が多く、というか偽物ばかりの世界で中に貼ってあるラベルが本物と同じ印刷であるので、騙されやすい
ことばっかりです。私も10丁以上所持してきましたがイタリアの本物は2つだけという惨憺たる結果です。
どうしてわかるのかといえば、本物と比べるのが一番ですが、分解したり、木目の違い、作りの精巧さ、他様々な要素を調べて偽物である、という判断ができます。
海外の有力オークション会社の出品物は数社の鑑定書がついていたり、オリジナルの木目や作り、(特にヘッド、糸巻き部分の精巧さ、やパーフリング、縁の線)などである程度の職人が作ったものである、というのは判断できます。
さらに由来がはっきりしていて、戦前には日本にはストラディバリウス は皆無でした。先祖から引き継いだ、などというのは全て偽物です。
50年ほど前に辻久子というヴァイオリニストが神戸の自宅を売ってストラドを手に入れた、というニュースが衝撃でしたが
それ以来ストラドの価格は留まることがなく、1億、3億、5億と上昇の階段を登る一方でした。
今回のダヴィンチはcoco壱番屋の社長さんが10年以上前に入手して、それを出品したということですが
10年ほど前はまだ3〜5億円ほどだったように思います。
アンティークコイン も全く同じような道を辿る可能性があります。ヴァイオリンは持ち主が毎日数時間
弾いて楽しむことに比べれば、コインは眺めるだけというハンデがありますが、予算の許す限りコレクション
できるということでもあります。
コインもヴァイオリンも実物資産という共通点があり、インフレには負けない強みがあります。
どうぞ、希少価値があり、状態が良く、人気のあるものを一刻も早く入手されてくださいませ。