ブラジル1759年6400レイス金貨NGC MS66最高鑑定

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ブラジルで1759年に発行された6400レイス金貨のご紹介です。

ポルトガルの植民地時代のコインで、改革王と呼ばれたジョゼ1世が描かれています。

こちらはブラジルという植民地の黎明期を象徴するような金貨で、もともとはポルトガルで4エスクード(1ペカ)として鋳造されていましたが、

そのまま姿形、量目ともに受け継がれ、ブラジル、リオデジャネイロで発行されました。

 

表面:ジョゼ1世の右頭像。

刻印【JOSEPHUS・I・D・G・PORT・ET・AI・G・REX 1759】

裏面:ポルトガル紋章(下の画像が当時使われていた紋章です。)

とても忠実に描かれているのがお分かりいただけると思います。

重量約14.3g、直径約31mm。

 

ジョゼ1世の治世の出来事には、1755年11月1日に発生し、住宅約1万2000戸が倒壊し6万人の死者を出したリスボン地震があります。

地震直後、ジョゼ1世は御者のいない馬車の中で王妃と共に残された恐怖により、壁のある部屋では落ち着けないほどの重度の閉所恐怖症となったジョゼ1世は宮廷をアジュダの丘に設置したテントに移したとされています。

しかしこの大震災から、産業の育成、教育体系の見直し、市場と農場の保護、奴隷の廃止、ポルトガルにおけるイエズス会の排斥など多くの改革に着手しました。

このことより改革王と呼ばれたジョゼ1世は後世の人々にも讃えられ、現在のポルトガルにも多くの銅像が残っています。

 

表面年号(1759)の上に【B】がついており、バイーア造幣局の発行であることがわかります。

1759年銘はバイーアミントとリオミントの2種類がありますが、バイーアは14枚、リオは11枚しか鑑定されておらず、その中でもこちらのMS66はトップグレードに当たります。

人気が盛り上がってきた南米コインの原点とも言っていいこの一品。

238万円でのお取り寄せでございます。