2020年、ロンドン塔シリーズの「ザ・インファマス・プリズン（老舎）」のご紹介です。

発行枚数は125枚とモダンコインの中でも少なく、重量は39.94gです。

表面：エリザベス女王の右頭像。

刻印【ELIZABETH II. D. G. REG. F. D. 5 POUNDS. 2020】

下にデザイナーのジョディ・クラークのJCイニシャルが彫られています。

裏面：ホワイトタワーから見たノルマンアーチ型の窓の描写と銘文【MY LIBERTIE DENIED】が刻まれています。

刻印【TOWER OF LONDON】

紋章画家ティモシー・ノード氏によるデザイン。

ロンドン塔は、君主と平民を収容する牢舎の役割を、何世紀にもわたって果たしてきた歴史があります。

ロンドン塔の囚人には、アン・ブーリン、ガイ・フォークスが有名であり、エリザベス1世が女王になる前、反逆の疑いで幽閉された忌まわしい歴史も知られています。

裏面には、印象的な銘文【MY LIBERTIE DENIED（我は自由を失った）】が刻まれています。

これは、投獄されたトーマス・ミアがボーシャン塔に書いたとされる落書きからの引用で、彼は塔から二度と外に出ることはできませんでした。

背景のノルマン様式のアーチ形窓は、2020年銘のシリーズ統一のモチーフ。

特別なロンドン塔のミントマークも刻印されています。

ユネスコの世界遺産でもある、ロンドン塔の象徴的な宮殿や砦を描くコレクションの2020年銘シリーズも、今回のコインで最終貨を迎えます。

最後を飾る4枚目のモチーフには、ロンドン塔の歴史のなかでも、一風変わった物語が取り上げられました。

78万円でのお取り寄せでございます。