ハンマーからミルへ コインの鋳造方法の進歩

古代ローマ以前から地金をハンマーで叩いて文様を作る方法が取られてきました。
ハンマーで作られたものは1回きりの叩く瞬間の状態によりばらつきがあり、品質が一定ではなく凹凸がつきにくいという欠点があります。
先日訪れたタワー オブ ロンドン(ロンドン塔)ではミル式の鋳造法が開発され、以降5ギニーなど素晴らしい仕上がりのコインを作れるようになりました。
そのミルで作る方法のビデオがロンドン塔にありましたので、撮影してきました。
2人の男性が紐で長い棒の片方を引っ張り、一気にスクリューを回転させ、それを圧縮する力に変えて地金をプレスしています。
タワーミルとコインの説明には書かれたりしていることが、これでわかりました。
最も初期のミル式の製造方法だと思います。
これ以後、イギリスは産業革命によってもっと素晴らしいプルーフなどのコインを作っていける時代へと変遷します。